• ICHINOSEKI KOSEN
  • life
一関高専Life!
一関高専life

「活躍する学生」紹介

「研究者」「学生」「起業家」の三刀流で活躍する

専攻科1年

上野 裕太郎 さん

私が6年前に高専を志望した理由は「国民病である癌患者にとって希望の光となれる工学研究者になりたい」でした。

学校生活は履歴書では「入学」「卒業」のたった二行ですが、この間に何をするかで人生は大きく変わると信じ、入学直後からさまざまなことに挑戦してきました。

その一つが学生会活動です。

私は、入学直後から学生会役員を務め、6年目を迎えます。2021年の学生会長在任中には、毎日がコロナとの戦いで、思い通りの活動ができず、つらい時期を過ごした時もありました。

そんな時期でも、学生会新聞の創刊を皮切りに、広報拡充、季節イベントの実施、学生視点のいじめ対策のほか、挑戦したい学生を支援する「コブシプロジェクト」の展開やこれまで実施してこなかった地域貢献活動の実施にも取り組みました。

さらに、大規模規約改正や組織再編にも取り組み、学生会活動はコロナ禍以前の6倍以上に、役員数も3倍以上の42名まで拡充することができました。

学生会での活動の様子

学校活動以外でも、2022年に学生団体「φterase(ファイテラース)」を創設しました。地域で挑戦したい学生を巻き込みながら、小学生への化学セミナーの実施などに取り組んでいます。また、同年に一関市の若者団体を繋ぐ「一関価値創造若者協議会」の発足にも携わり、現在会長を務めています。

一関価値創造若者協議会では会長を務めている

もちろん、勉学や研究活動にも取り組んできました。

4年生の夏季休暇に参加したTOLICの夏季インターンシップでは、専攻している化学・バイオ系ではなく、人生で一度も触れたことのないロボット制御に取り組みました。

医療機器産業の連合体であり、常に挑戦し続けているTOLICに身を置くことで、未知の領域に挑戦する楽しさと、その意義を知ることができました。

2022年3月には「機械×化学×医療」の異分野融合で「放射線医薬品の自動調製システムの国内初の実証成功」という成果を得ることができました。現在も、開発を継続しています。

今年は、新たな挑戦として経済産業省が所管する研究プログラムに応募し、全国から選ばれた34人のうちの一人として採択されました。テーマは「異分野の学生が融合して立ち上げる!持続可能で新たな陸上養殖水産業の実現」です。日本のみならず、世界で深刻となっている「食の問題」にスポットを当てたものです。

このプロジェクトでは、現在、特許を申請中で国際特許の準備も進めています。今後は「オゾンを活用した陸上養殖の課題解決」と「運用法人の立ち上げ」に取り組んでいきます。

NEDOの「NEP開拓コース」の事業実施者として採択されました

学生会活動、地域活動や研究活動に取り組む中で、次に取り組むべき目標が見えてきました。それは、「起業」することでした。

2023年1月6日、地域課題の解決と学生も活躍できる地域システムを実現するため「Next IWATE」という学生ベンチャーを立ち上げました。高専生も雇用しています。

現在は、SDGsの「誰一人取り残さない」という理念のもと、デジタル弱者への支援や地域企業のDX化に着手しています。

最近では、岩手県の若者政策のメンターのほか、講演やセミナーの講師、学内外での人財育成や仕組みづくりなどの仕事もさせていただいています。

 


さまざまな活動を通じて私が学んだことは「できるか、できないか」ではなく、「やるか、やらないか」。大事なことは、一歩踏み出して挑戦するということです。

失敗したり、他者から批判されたりするのは怖いことですが、挑戦しなければ、失敗以前に成功すらあり得ません。挑戦した者だけが、可能性をつかみ取ることができるのです。

挑戦することの大切さを忘れることなく、これからも一歩一歩着実に前に進み続けます。


(令和5年10月3日)