- Technical Office
事業報告
技術向上グループ(TIG)の活動紹介
~スターリングテクノラリーへの参加~
- 生産加工班 小岩俊彦
- 生産加工班 高橋龍也
- 生産加工班 安東宏晃
- 分析化学班 宇野修子
技術向上グループ
技術向上グループ(TIG:Technical Improvement Groupの略)は平成19年4月にたちあげた有志グループです。
TIGでは、「技術向上分野」と「教育改善分野」の活動を行いました。
ここでは、技術向上分野の活動で製作したスターリングエンジンカーを紹介します。
TIGの概要
スターリングテクノラリー
スターリングテクノラリーは、「青少年の工学に対する興味・関心の喚起とスターリング機器関連技術の発展・向上」を目的としています。
参加した第11回スターリングテクノラリーは、平成19年10月17日(土)に、日本工業大学で行われました。
競技の種類は、人間乗車クラスやRCクラスなどがありますが、TIGではノーマルクラスに2台出場しました。ノーマルクラスは、100mのコースをいかに短時間で走行できるかを競います。
ノーマルクラスのコース(約2周で100m)
部品の製作・実験
スターリングエンジンカーを製作するために、各種工作機械を用いました。
またBDF(バイオディーゼル燃料)を燃焼させるためにバーナーも自作しました。
TIGでは、大会マシンを2台(50N-Ross、50N-BDF)製作しました。
旋盤加工の様子
試作機の製作
機械加工後の部品
BDFの燃焼実験(噴霧燃焼)
50N-Ross
このマシンの特徴は、Ross機構と呼ばれる機構を用いていることです。
本機のシリンダーピストンは、ガラス製であり、それらのすり合わせが悪いと、エンジン始動時に白い粉がふき、摩擦力が大きくなります。
この機構は、シリンダーピストン間の摩擦を低減します。
50N-Ross
Ross機構(T字型クランク)
ガラス注射筒の摩擦影響
50N-BDF
このマシンの特徴は、BDF(バイオディーゼル燃料)を用いていることです。
BDFは、廃食油から生成できる環境にやさしいディーゼル燃料として知られています。
BDFをアルコールランプのような単純な形態で燃焼させることはできず、バーナーを自作しました。
50N-BDF
BDF燃焼機
BDFの燃焼の様子
大会結果
エントリー80台中 | |||
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50N-Ross | 53秒91 | ノーマルクラス | 7位 |
50N-BDF | 1分20秒07 | ノーマルクラス | 12位 |