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学生情報
2025/12/13
学生情報

東北・北海道地区高等専門学校専攻科産学連携シンポジウムで専攻科2年の藤澤萌さんが最優秀賞を受賞しました

 11月28日(金)と29日(土)仙台高等専門学校にて開催された令和7年東北・北海道地区高等専門学校専攻科産学連携シンポジウムにて、専攻科長推薦オーラルセッションへ参加した藤澤萌さん(専攻科応用化学コース 2年)が最優秀賞を受賞しました。
 今回藤澤さんが発表したのは「Mechanochemical Synthesis of Slaked Lime from CaCO3 and NaOH: A Study on Governing Factors of H2O Mole Ratio and Milling Time」(邦題 CaCO3とNaOHからの消石灰のメカノケミカル合成: H2Oモル比と粉砕時間の合成への影響)です。これは建材・酸性土壌のpH改善やこんにゃくの凝固剤など、幅広い用途を持つ消石灰(Ca(OH)2)のメカノケミカル合成についての基礎的な研究です。今回はH2Oの仕込み量や粉砕時間が合成へどのような影響を及ぼすか、支配的な反応場を明らかにすることを核として発表が行われました。
 12月2日(火)には校長先生へ最優秀賞受賞の報告を行いました。報告の中で藤澤さんは、「多様な専門分野を持つ高専生の前で発表したことで、様々な質問を受け、非常に刺激になった。セッション外でも質問をいただき、とても有意義な学会だった。今後はさらに詳細な条件を設定し、反応機構の解明を目指して研究を進めていきたい。将来的には未利用CaCO3資源のアップサイクルへの応用も検討したい。」と語っていました。