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奥州市立衣川中学校にて「サイバーセキュリティ講座」を実施しました。
7月10日(木)、奥州市立衣川中学校にて、本校による「サイバーセキュリティ講座」を実施しました。
本講座は、本校の情報・ソフトウェア系の教員および学生による出前授業として行われ、衣川中学校3年生を対象に、体験型教材を活用したサイバーセキュリティ教育を通じて、情報モラルとセキュリティ意識の向上を図りました。
前半の講義では、インターネットの基本的な仕組みや、私たちが日常的に利用しているインターネットの背後に潜むさまざまな危険性について学びました。後半では、本校の教員と学生が中学生向けに開発した体験型教材を用いて、実際に操作しながら学ぶサイバーセキュリティ演習を行いました。
演習では、短く単純なパスワードが攻撃者によっていかに容易に解析されるかを、「総当たり攻撃」や「辞書攻撃」の体験を通じて実感しました。参加した生徒たちは、パスワードの重要性を改めて認識し、「どのようなパスワードが安全か」について意見を出し合いながら理解を深めました。
さらに、フィッシング詐欺の体験では、標的型攻撃の手口や偽サイトに誘導されるまでの流れを学んだうえで、模擬的に作成されたフィッシングサイトに実際にアクセスし、入力したIDやパスワードが攻撃者に読み取られる様子を目の当たりにすることで、フィッシング詐欺の危険性を具体的に理解しました。演習後には、「どのようにすればフィッシング詐欺を防げるか」「万が一被害に遭った場合、どう対応すべきか」といった点についても意見を交換しました。
演習後に実施したアンケートでは、「パスワードの重要さを初めて実感しました」「フィッシング詐欺の仕組みや注意すべき点を知り、もっと学びたいと思った」といった感想が寄せられ、生徒のサイバーセキュリティへの関心や意識の向上がうかがえました。
本校では今後も、巧妙化・複雑化するサイバー攻撃に対応できる人材の育成と、体験型教材を活用した地域全体のセキュリティ意識向上を目的として、出前授業などの教育活動を継続してまいります。


