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教育・研究
教育,研究

 一関高専では、「男女共同参画推進委員会」を設置し、男性も女性も働きやすい職場づくりを推進しています。「男性も女性も、意欲に応じて、あらゆる分野で活躍できる社会」を目指し、改善活動を展開しています。


輝く女性インタビュー(男女共同参画企画)

輝く女性インタビュー
Vol.2

未来創造工学科 電気・電子系

八木麻実子 先生

「輝く女性インタビュー」第2回目は未来創造工学科 電気・電子系の八木麻実子先生です。学校では教育者・研究者であり、そして家庭では妻であります。八木先生には女性教員としての教育・研究についてお話を伺い、女性研究者や本校学生にメッセージをいただきます。


インタビュアー:先生のご来歴をお聞かせください。

茨城県出身で2018年東京農工大学大学院工学府電子情報工学専攻を修了して、一関高専の教員となりました。

---先生の専門分野をお聞かせください。

ナノエレクトロニクス、ナノテクノロジー、走査型プローブ顕微鏡、その場観察、エレクトロマイグレーション、ナノギャップ、微細加工、電子デバイス等です。

---先生が現在取り組んでいるあるいは注目している研究専門分野をお聞かせください。

新しい原子操作技法の開発に関する研究に取り組んでいます。

---職業としての研究者を意識した時期及び理由をお聞かせください。

中学生頃です。小学6年生頃まで、東京都・神奈川県で過ごし、大気汚染をどうしたら改善できるのかを考え始めて、中学生時代には漠然とではありますが、環境をクリーンにするものづくりの職業(研究者、エンジニア)を意識し始めました。

---職業としての研究者を目指そうと明確に意識した時期及び研究者になることを決意した時期、またその理由をお聞かせください。

大学院博士前期課程2年生頃です。大学入学前から大学院(博士前期課程)へ進学することは考えていて、大学の講義を通じ電子物性・電子デバイス・量子力学の世界に魅了され、原子や電子を操り原子が移動している様子を実際に観てみたいという知的好奇心から、ナノエレクトロニクス・ナノテクノロジーを専門とする研究室を選択しました。そこでは新しい原子操作技法の開発に関する研究に取り組ませていだきましたが、まだまだ研究したい内容があり腰を据えて研究に取り組みたいと考えるようになりました。また、海外での国際会議における研究成果発表や英語の学術論文の執筆を経験してから、海外でも活躍できる研究者を目指そうという意識が芽生え、海外で研究者として活動する場合や高専教員になる場合は博士の学位が必須だと知り、将来、研究者になるために博士後期課程へ進学することを決意しました。

---女性研究者へのメッセージ

女性研究者・技術者を多数輩出しようという社会情勢のもと、多くの方々が尽力されていることと存じます。私も高専の一教員として、多くの学生に研究・教育職の魅力およびモノづくりの奥深さ等を伝えていければと考えております。

---女性研究者を目指す学生へのメッセージ

研究者になるには様々なルートがあると思いますが、計画通りに進まないことを前提に、自分が大事にしていることは明確にし、自分にとってより良い選択をしてもらえれば良いのかと思います。

---本校学生へのメッセージ

本校は早期に実践的なものづくりに触れ、将来の技術系職業にアドバンテージとなるような環境が整備されつつあります。当該環境を大いに活用するには、みなさんの積極的・能動的参加が求められてきます。様々な悩みを抱える学生さんも少なくないかと思いますが、悩み事を忘れて没頭できる何か(あるいはきっかけ)を、高専で見つけてもらえればと期待しています。

輝く女性インタビュー(男女共同参画企画)

輝く女性インタビュー
Vol.1

未来創造工学科 化学・バイオ系

木村寛恵 先生

「輝く女性インタビュー」記念すべき第1回目は物質化学工学科の木村寛恵先生です。教育者であり、研究者であり、そして母でもあります。木村先生に働きながらの子育てについてお話を伺い、一関高専が働くママにとっても働きやすい職場になるためのご指針を提示していただきます。


インタビュアー:先生のご来歴をお聞かせください。先生は一関高専OGなのですね?

木村:そうです。背が高くなりたくて、バスケットボール部に所属していました(笑)。卒業後は岩手大学に3年次編入し、修士課程まで進みました。本当に研究が楽しくて。

---修士課程終了後は,就職されたのですね?

はい。群馬県でエッチングの研究をしたり、福島でセンサーを扱ったり。つくば市では(独)産業技術総合研究所でテクニカル研究員として働きました。そのときにカーボンナノチューブに出会い、実験をするうちに結果も出てきて。学会発表なんかもやらせてもらいました。そのうち、指導教授が筑波大の博士課程にいくことを勧めてくださって、私も一念発起頑張ってみようと決心したんです。

---そのときは既に結婚してお子さんもいたのだとか。

しかも、旦那は単身赴任中で、一人で子育てしないといけなかったんです(笑)。働きつつ子育てをし、研究&勉強もしなければいけない。子供もまだ小さかったですし、大変でしたね。ただ、メリハリはありました。職場では限られた時間の中で仕事の能率を最大化することに集中するので子供のことは頭の中から消えているんです。逆に仕事から帰宅したら、家事と子供の世話に頭が切り替わり、仕事や研究のことは一切考えません。そういうメリハリをつけられたので続いたのかな、と思いますね。本当にタイヘンで、あの頃は私のベストを尽くしたと思えます。あれ以上はムリです。ただ、子育てと仕事、そして研究の両立はタイヘンでしたが、子供がいたから頑張れた、とも思います。あの頃、「あきらめちゃダメ!」と何度も自分で自分を奮い立たせましたが、それも子供の存在があってこそだったのかな、と。

---現在も含めて、子育て環境は如何ですか。

子育てに限らず、私は本当に環境に恵まれてきました。高専での学生時代は良い先生や友達に恵まれました。会社や研究所で働いているときも、皆優しくて、いろいろなことを教えてくださいました。子育ての面でも、保育所の先生方には本当にお世話になりました。

---本校の子育て環境については。

産休や育休期間は恵まれていると思います。ただ、教員だと、実験実習の授業は休むわけにはいかないとか、自分がいなくなると他の先生に仕事のしわ寄せがいって迷惑をかけてしまうだろうな、と思って産休や育休をとることを躊躇してしまうかもしれません。ましてや担任を持っていたり、研究室を持っていたりすると・・・。休暇をとっても他の先生に迷惑がかからないような制度設計が少しずつでも実現できれば良いですね。
私は子育て中、ということで寮の宿直は免除していただいています。本当に感謝しています。部活顧問についても少し配慮していただけると嬉しいですね。

---男女共同参画という観点から何かご提案はありますか。

私は普段、自分が女性であることをことさら意識することは無いです。それだけ、女性にも働きやすい職場なのだと思います。ただ、女性教員ということで、女性研究者向けセミナー参加を依頼されたり、女子学生による学校紹介リーフレットの作成指導を依頼されたりすることも多いです。「男女共同」参画というからには、女性だけではなく、男性も一緒にやりましょうよ!とも思うんですよね。