一関高専教員総覧は、本校教員の教育研究活動について皆様に知っていただくために公開しております。なお、教員総覧に掲載されている情報を許可なく転載することを禁じます。
野生動物の忌避や誘引を行うパラメトリック音響装置の開発
佐藤 清忠(Kiyotada Sato)
職名 教授
専門分野 画像処理とGIS・教材ロボット開発・電子制御装置の開発
主な研究テーマ ・ 表計算と人工衛星画像を用いた地理情報分析
・ ものづくり教育を目的にしたロボット教材開発
・ 自然環境に放置する人工物の開発
キーワード 画像処理、マイコン、電子制御装置、野生動物対策
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シーズ紹介
 岩手県大船渡地区ではカモシカやニホンジカによる農作物被害が年々増加しており、困っています。この地域課題に対応するため「パラメトリック・スピメトリック・スピーカー」によるシカ防護装置開発に取り組みました。パラメトリック・スピーカーとは、指向性の鋭い超音波を使い、伝送したい信号で変調を行った音響出力をする装置です。この特性を利用して遠く離れた動物に直接、音響を伝えることができます。その音響が、シカの嫌いな猟犬やオオカミの声だったら、どうなるのでしょうか。こんな発想で本研究を開始し、地元の皆様のご協力のもとで、実験を行っています。
シーズ展開
・ 音響によるシカ忌避具として竹筒に水を流し石との打撃音を出す「鹿脅し」が昔から広く使われていました。この装置は人間の居住エリアをアピールするものでした。もし特定の動物や群れに、選択的に音響を伝えることができるなら、その動物だけに「人間のなわばり」を知らせることができます。この装置は,太陽電池等の自然エネルギーで、空中や水中、土中で半永久的に作動させることも可能です。こうなると長い年月をかけて、生態系の調整ができるかもしれませんね。この装置は、ひょっとしたら「21世紀の鹿脅し」として使われるかもしれませんね。