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衛星リモートセンシング画像解析に関する研究
    SAR衛星画像解析例
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 SAR(Synthetic Aperture Radar)とは、合成開口レーダーの
略称です。JERS-1という人工衛星にその装置が搭載されています。
 宇宙から電波を発射し、地球表面に当て、そのはねかえりの電波成分
を宇宙で受信します。はねかえり電波成分のことを後方散乱と呼びます。

 後方散乱は、地形形状で大きく変化します。つまり、レーダーに真正
面に向いた斜面は、そうでない所より、大きなはねかえりを生じ、後方
散乱値が大きくなります。これを画像で見ると、白っぽく(輝度が高く)
なります。
 また、電波の波長にたいへん強く共鳴し、さほどの斜面でないのに、
寸法条件がうまく合致すると、そこに大きな構造物があるかのような
白い部分が現れます。
 また地形形状以外に、誘電特性等電気特性により後方散乱の大きさが
変化します。
 次に、岩手県南部のSAR画像例を紹介します。


 所有:通産省/宇宙開発事業団 提供:宇宙開発事業団
JERS-1 Lband(1.275GHZ) SAR Image (1992/10/13)
画像をクリックすると各地のサンプル画像が観察できます

詳しいSAR画像のサンプルはここへ
 上の画像で、海面は黒く、山岳部は尾根の形が見え、また市街地は全体
が白くなっていることがわかります。
 レーダーは真東の方向から照射したもので、東側の山の斜面が白く反射
しています。海は鏡面全反射するので、ほとんど衛星にはねかえり成分が
ありません。こういう平らな部分は、飛行場などもそうですが、黒くなり
ます。それにしても、山がみな、東側に倒れ込んでいますね。
 これはフォアショートニングという、レーダー画像特有のひずみです。
ほんとうは遠く離れているのに、近くにあるかのような画像になります。
斜面の角度値によっては、遠くの画像が手前の画像にかぶさり、手前部分
のデータを消し去ってしまう現象(レイオーバー)も発生します。
 SAR画像を使うときは、まずこの位置の修正をしなければなりません。
それは標高データ(DEM, Degital Elevation Model)というものを
利用して修正します。
 平成7年度には、この標高データを利用した画像の修正(幾何補正と
いいます)を行いました。しかしなかなかうまくいきません。どこか合致
させると、別のところがずれてくるのです。


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